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中国支部(特)2023年度第2回一般研修会のご案内   2023年06月28日(水)14時53分

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中国支部(特)2023年度第1回一般研修会のご報告   2023年06月26日(月)15時08分

日時:2023年6月22日(木)13:00~17:00

会場:ビッグハート出雲 白のホール(島根県出雲市南町)

講師:日野 博氏(中国支部会員)
   白川 浩先生、白川千春先生、歌島昌智先生

参加者:会員22名、未入会員1名


 今年度最初の研修会は、古典調律について出雲在住の日野会員、ピアニストに3名の先生をお迎えし行いました。

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 前半はピタゴラス、純正律、ミーントーン、平均律について歴史とそれぞれの特徴を解説し、ヨーロッパではミーントーンになじみがあり、モーツァルトはミーントーンを好んだそうで当時のヨーロッパの音楽状況などの説明が冒頭ありました。
 今回はピアノを3台用意し、平均律(ヤマハ)、キルンベルガー(スタインウェイ)、ミーントーン(UP)にそれぞれ調律し、3名の先生に「バッハの平均律第1巻のプレリュード」を2小節ずつ弾いて違いを聴き比べました。
 その後各先生方から、マタイ受難曲のコラール、モーツァルトのソナタ、シューベルトの即興曲、ラモー、プーランク、ジャズと演奏してそれぞれ曲の調性やテンポ、フレーズ、ゆらぎの説明と演奏があり平均律との比較がよくわかり現代ピアノ(平均律)で演奏する際ヒントになると思いました。
 現在の平均律はドビュッシーあたりから採用されたようでその前後の曲を何曲か演奏してくださり本来の曲の響きや平均律では表現しにくいフレーズも説明があり納得したところがたくさんありました。

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 後半は全員ステージに上がり日野氏による実演で、今回はキルンベルガーの調律法を資料を見ながらポイントを解説して行きました。数名の会員も実際に調律しましたが、日ごろ聴いている唸りや手順と違うので戸惑いながらも日野氏の説明のもと上手く行っていました。

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広報/小林

日本ピアノ調律師協会