2024年10月15・16日の二日間、札幌ピアノ運輸さまの倉庫二階修理室をお借りして「GPオーバーホール研修 第一回全弦交換修理」を行いました。
講師を担当してくださった藤野晴賢さんは、これまで100台以上のオーバーホールを経験している熟練の技術者です。
先ずは作業開始前の準備や弦の外し方の丁寧な説明があり、次に「コイルを作ってチューニングピンに差し込む方法」と、「外したチューニングピンに弦を巻き付けてから打ち込む方法」を指導していただき、さっそく若手からベテランまでの会員が次々とピアノに向かって実践していきました。
張弦は我々調律師にとって基本的な修理技術ではありますが、お客様のピアノがいつも断線している事はありませんので、張弦を多く経験している調律師は意外と少ないのが現状です。今回はじっくりと熟練の術を基本から教わり体験できた貴重な機会となりました。