平成22年度四国支部総会のお知らせを致します。
日時 平成22年4月25日(日) 14:00~20:00
場所 にぎたつ会館
松山市道後姫塚118-2
℡ 089-941-3939
22年度第一回事業として「AEDの使用と心肺蘇生法の講習/講師 日本赤十字 近藤博隆氏 片岡智氏」を行います。
本年は役員改選の年に当たります。
一名でも多くの出席をお願い致します。
2010年3月17日~28日、高松国際ピアノコンクール第二回が、サンポートホール高松(大ホール)で開催されました。
このピアノコンクールは、「浜松国際ピアノコンクール」「仙台国際音楽コンクール」に次いで日本で3番目に創られた国際的なピアノコンクールであり、四年に一度の開催で、今回が第二回目です。
26ヶ国243人の応募があり、テープ審査で残った13ヶ国35人が出場しました。
スタインウェイ・ベーゼンドルファー・ヤマハ・カワイ・ファツィオリが公式ピアノとして用意され、出場者はその中から好きなピアノを演奏することができます。
ファツィオリは、ショパン国際ピアノコンクールで新公式ピアノとして導入されることが決まっており、それに先駆ける形で、このコンクールでも使用されました。
これらのピアノの調整・調律のため全国からピアノ調律師が集まり、日本ピアノ調律師協会会員の技術者も、このコンクールに携わりました。
一次・二次審査はピアノソロで審査されますが、三次はモーツァルトピアノ協奏曲と日本人作曲家に委嘱された現代音楽(高松にちなんだ曲名が付き第一回目は「屋島」第二回目は「栗林」)、そして四次審査ではベートーベン・ショパン・ラフマニノフなどのピアノコンチェルト全楽章を弾いての審査となります。
最終審査には日本人一名を含む六人が残り、以下の三名が入賞されました。
第1位 アレクサンドル・ヤコブレフ(ロシア)
第2位 石村 純(日本)
第3位 リー・ユン-ヤン(台湾)
私も時間の許す限り会場にかけつけて演奏を聴きました。
ヤコブレフさんは、素晴らしいテクニックに裏打ちされ、粒立ち・音量・ダイナミックレンジを兼ね備えた、立体感の有る素晴らしい演奏を聞かせてくれました。
石村さんはファツィオリを選択されていたので一次からずっと注目していましたが、抜群のテクニック(ペダリングも)に加え音質が美しく、個人的にはバッハ/平均律とラヴェル/ラ・ヴァルスが特に胸に響きました。コンチェルトもすばらしかったですが、ソロの演奏が特に訴えかけるものが大きかったように感じました。
ユン-ヤンさんは、オケとの一体感が抜きん出ていて、各声部を弦楽器や管楽器の音質と聴きまがうような繊細な音で弾きわけておられ、何度も何度も感動が胸の中に寄せては返す波のように訪れました。ピアノコンチェルトはモーツァルトもラフマニノフも筆舌に尽くしがたいほど素晴らしかったです。
ピアノという楽器の個性・弾き手の個性・オーケストラとの音楽的対話、色々な要素が絡み合う分、聴く側の楽しみも一層大きな素晴らしい九日間でした。
一次審査結果発表の様子
三次審査リハーサルの様子
三次審査結果発表の様子
(記 四国支部 進藤久恵)