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四国支部平成24年度夏季講習が行われました   2012年09月14日(金)15時30分

四国支部平成24年度夏期講習を行いました。

日時 平成24年9月1日(日) 9時半~16時
場所 高松テルサ  
研修内容 GPダンパーワイヤーの交換方法
講師 小野純一 氏
参加者 四国支部会員33名・他支部会員1名 計34名

会場にはグランドピアノが用意され、ダンパーワイヤー交換、総上げや掛かりだしなど、ダンパー関係全域にわたる理論的実践的な研修が行われました。
二名ずつ順次交換作業が行われる中、講師と受講者の質疑応答も交えられ、いままで気付かなかった新しい作業方法、分かっているつもりで忘れていた作業内容の復習など興味深く、楽しくあっという間の一日でした。

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講義してくださる小野純一講師

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真剣にピアノを囲む会員

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東日本大震災への救援活動報告   2012年09月14日(金)14時42分

四国支部では東日本大震災への救援活動の一環としてボランティア団体「一滴の会(被災地へピアノを贈る活動)」のお手伝いをしています。震災で受けた被害の大きさを考えれば、ささやかな運動なのかもしれませんが、この一歩からやがて大きなうねりになると信じています。以下「一滴の会」からのレポートを頂きましたのでご紹介いたします。

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東日本にピアノを、子供たちに元気を。
~調律師の皆さんに感謝します~
高知から被災地の学校へピアノを贈る・一滴の会

<一滴の会の誕生>
  あの震災から一年が過ぎました。あの春、私たちは「何かしないではいられない」との思いから、「被災地の学校へピアノを贈る運動」を始めました。それは何よりも、子供たちのことが気がかりだったからです。
  震災直後の4月。高知のシンガーソングライター、しまむらかずおさん(現・当会啓発事業部長)のコンサートがありました。そのとき彼はこんなふうに話しました。「被災地の子供を元気にしたい。だからピアノを贈りたい。」と。でも、同時にもらした言葉は、「僕ひとりじゃできないしねぇ。」・・・確かそんな言葉でした。その日をきっかけに「一滴の会」が生まれ、「ピアノを贈る運動」が始まったのです。一人ひとりの小さな一滴がやがて大きな雨となり、山火事をけしてしまうほどの力となる・・・そんな願いからついた名前です。三ヶ月ほどの準備期間を経て、ピアノ募金が始まったのは、去年の七月でした。まもなく発足一周年を迎えます。

<ピアノ調律師協会の方々との出会い>
  実は当初は、集まったお金でピアノを購入して現地に贈るつもりで、募金を始めたのですが、一ヶ月もしないうちにこんな電話が何本もかかってきました。「うちのピアノを東北に贈っちゃってもらんえろうか・・・。」私たちは戸惑いました。被災地の方に失礼なのではと思ったのです。ですが、そのピアノは、今は成長した子供や孫が大切に使っていた思い出のいっぱい詰まっている愛用のピアノです。その善意をお届けしよう、しかし、運送の費用がどのぐらいかかるのだろう、そのままでは届けられない、ピアノの修理や調律費用はいったいどれだけいるんだろう?
  そこで、まず、ピアノを専門に運んでいる運送会を訪ねることになりました。「私たちはピアノで生業を立てている。だから是非わたしたちにも手伝わせてほしい。」と快諾を頂くとともに、調律師の方に一滴の会の活動を知らせてくださっておりました。「ピアノを贈る」と言っても、ピアノに関しては素人の一滴の会に(社)日本ピアノ調律師協会の存在を教えてくださいました。(社)日本ピアノ調律師協会では、ちょうど東京で中央の会があり、ピアノを贈る話は一気に全国に知られることになりました。ですから、被災地である東北支部の方々にも伝わり、ピアノ調律の体制ができたのです。そしてご紹介を頂いたのが、(社)日本ピアノ調律師協会四国支部の樺木野さんや支部長の山本さんでした。(社)日本ピアノ調律師協会四国支部では調律師の方の調律費用にと10万円を寄贈してくださり、以後、ご指導はもとより一滴の会が行うべき査定もお仕事のついでにと行って下さっております。
  ピアノが提供され、修理や調律ができる。そして運んでもらえる。私たちは考えました。十分のお金が集まってからの支援と、すぐにでもできる支援・・・。その答えは、実際に使う方に尋ねるしKありませんでした。「中古でも全然OK。今すぐにでも頂きたい。」それが答えでした。調律師さんに伺うと、「ピアノは新しいだけが価値ではない。私たちがしっかりと査定して、送るにふさわしいピアノを選ぶから。」と言って下さいました。私たちは報告集会で会員の了承を受けて、「すぐさまの支援」を選らんだのです。

<ピアノが被災地へ届けられる>
  以来、一年の間に、ピアノ募金には1400人に及ぶ方々のご協力があり、七月発送予定分を含めれば、宮城10台、福島に7台、岩手に3台の、計20台のピアノをお届けすることができました。本当に嬉しく思います。これもひとえに、高知と東北の調律師さんをはじめ、みなさまのお陰です。本当にありがとうございました。
  一滴の会では先月、被災地の学校など、300校にピアノの需要(要・不要)を尋ねるお便りを返信用はがき付きで送りました。なぜなら、私たちの活動のPRもままならず、現地の様子も分かりません。だから直接お聞きすることにしたのです。今もなお調査中ですが、もしも、「ピアノが欲しい」だとか「あそこに贈ってやってほしい」などの情報があれば是非、私たちにお知らせ願いませんでしょうか。宜しくお願いいたします。私たちはこの「ピアノを贈る運動」をまだまだ続けます。今も、県内での啓発イベントがあるたびに、「うちにも使っていないピアノがあるけんど・・・」と電話がかかってきます。そんな「善意のピアノ」は30台を数えます。できればお役に立てさせていただきたいと思います。
  私たちは「3.11」を忘れません。そしてあの日、私たちも何かしたい、何かしたいと思ったあの優しい気持ちを忘れません。ご協力いただいたすべての人たちに感謝するとともに、これからも気の長いを支援を続けていきたいと思っています。

一滴の会 連絡専用 080-3696-1176(総務部:岩崎)


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以上、「一滴の会」からのレポートでした。文中のシンガーソングライターしまむらさんの言葉を借用しますと「我々はすべての学校や保育園などに公平に支援を送ることはできない。でも少しでも子供たちの笑顔がみられるように『暖かい不公平』をやろう」一滴の会の活動は、まさしくこの言葉につきると思います。寄贈いただくピアノの調査や発送前の手入れに関しては四国支部会員の協力で、そして寄贈先での調律に関しては東北支部のご協力をいただいて引き続きこの活動を続けられることを申し上げて経過報告と致します。
(文責:山本一明)

日本ピアノ調律師協会