2015年6月4日に徳島県美馬市の木屋平(こやだいら)小中学校にて音楽室de演奏会「12才のハローワーク」の講座を学校のご厚意により実施させていただきました。
こちらの学校は明治12年に民家を借り創立という歴史のある学校です。
人口減少により児童が減り統合廃校を余儀なくされ,中学校、小学校が共に学んでおります。校区が非常に広く,多くの児童がスクールバスを利用して登下校しております。
保護者・地域住民ともに教育に熱心で,協力的です。
そのご協力でアットホームなこの講座風景が出来ました。
ピアニストの野田由美子先生、講師の山根辰夫先生共にこの地に何らかの関係が有るとはお聞きしておりましたが、始まる前には「えー」とか、「やっぱり」とかご近所さんという会話になり驚かされました。スター誕生でした。
先ず校長先生からこの講座に寄せる生徒の将来に役立つ事を願っている趣旨のご挨拶を戴き、始まりました。
山根講師より、ピアノという楽器、名称が、いつ頃、どのような要望により、どう変化しながら今に至ったかの話が有りました。元の楽器としてチェンバロの音をCDで鑑賞、講師が目の前のグランドピアノから弦をハジキ、似た音を出して聴いてもらっていました。太鼓とシンバルとが同時に鳴らせるピアノの音のCDも聴いてもらいました。
長靴の絵をホワイトボードに書かれ、「これはどこの国でしょう?」と問いかけたり、440hzからオクターブ下は「?hz」その下は「?hz」と割り算になったり、音叉を出し442hzと440hzの唸りを聴かせて唸りという世界に少し戸惑いも感じていました、ユニゾン調律の手本から実際に何人かに体験して頂き、良い感覚の持ち主だと評価を受け嬉しそうに席に戻って行かれてました。上手く打弦とチューニングハンマー操作とのコンビネーションが取れており、つい「うまいっ!」と言ってしまいました。
自身のピアノ調律師を選んだ過程の話も有り生徒さんが真剣に聴いている顔に真剣さを感じました。
演奏に移る時、体験に使った場所のユニゾンがそのままだと生徒さんから声が掛かり、講師が整え譜面台を取り付け、ピアニストの野田由美子先生のラストステージです。
ドビッシー「月の光」です、色々の月の光が有ります、会場の皆さんの月の光はどんな光だったでしょう?
ウットリとしたところで、生徒代表より野田先生、山根先生にお礼と今から直面するだろう人生のかじ取りに役に立つと感謝の言葉が有りました。良かったです。
生徒さん、先生方、御近所の皆様本当に有難うございました。
文:髙木治夫
JPTA四国支部「ピアノ調律の日」記念事業コンサートのお知らせです。
ドイツ留学経験のある若手音楽家3名が奏でる秋の調べを是非ご堪能ください。
皆様のご来場を心よりお待ち申し上げます。
「ドイツの風薫る秋の調べ」
演奏者
矢部望美 ピアノ
和田絵里子 ヴァイオリン
川上明里子 ソプラノ
日時 2015年9月13日(日) 14時開演
会場 高松国分寺ホール
香川県高松市国分寺町新名430
入場料 一般2000円 学生1000円
チケット販売 日本ピアノ調律師協会四国支部会員
問い合わせ先 コンサート事務局 09086309757(御堂)
後援 香川県教育委員会、高松市教育委員会、株式会社河合楽器製作所、スタインウェイ・ジャパン株式会社、株式会社ヤマハミュージックリティリング高松店
<プログラム>
ウィーンわが夢の街(全員)
~月のシリーズ~
月の光:ドビュッシー(pf)
竹取物語@貴志康一(vl)
ハンガりー舞曲:ブラームス(vl)
荒城の月:滝廉太郎(sop)
アデーレのアリア「伯爵様あなたのようなお方:J.シュトラウス(sop)
明日へ:R.シュトラウス(全員)
~休憩~
バッハ無伴奏(未定)(vl)
5つの歌より「かわらぬもの」:R.シュトラウス(sop)
8つの歌より「万霊節」:R.シュトラウス
菩提樹:シューベルト/リスト(pf)
岩の上の羊飼い:シューベルト(全員)