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第10回東北新人演奏会 終了しました   2025年04月13日(日)07時48分

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2025年4月4日、「ピアノ調律の日」を記念して、第10回東北新人演奏会を開催いたしました。記念すべき10回目となる今回は、これまで以上に多くの協会会員のご協力のもと、東北各地から推薦を受けた若き音楽家たちが一堂に会し、それぞれの個性と情熱あふれる演奏を披露してくれました。

演奏会に先立ち、研修部長・深谷氏による公開調律が行われ、協会会員の皆様に加え、国立音楽院の調律科の生徒も見学に訪れました。プロの調律現場を間近に見られる貴重な機会となり、参加者からは「非常に学びが多かった」「調律の一音一音に意味があることを改めて実感した」といった声も聞かれました。こうした研修的要素を組み込んだ取り組みは、今後の活動の中でも引き続き大切にしていきたいと感じています。

節目の年ということもあり、主催側としてもこれまで以上に力を入れて準備を進めてまいりました。昨年は実施しなかった整理券の配布も行い、集客につなげようと工夫を凝らしましたが、目標としていた150名の来場には届かず、結果として約80名程度にとどまりました。整理券は会場準備や当日の運営には一定の効果があったものの、来場者数の増加には結びつかず、広報のあり方や告知方法について今後の課題として捉えています。

それでも、ご来場いただいた方々からは「若い演奏家たちの演奏に感動した」「知らなかった曲にも出会えた」「調律されたピアノの音がとても美しかった」といった温かい感想が寄せられ、演奏会そのものの意義や内容には高い評価をいただきました。演奏家とピアノが一体となるその瞬間に立ち会えることは、私たち調律師にとっても大きな励みです。

東北新人演奏会が、これからも若い音楽家の発表の場として、そして調律という仕事の意義を広く伝える場として成長していくよう、協会としても引き続き努力してまいります。

最後に、ご出演いただいた演奏家の皆様、ご来場くださったお客様、そして準備・運営に尽力くださった協会会員の皆様に、心より御礼申し上げます。

東北支部事業部長 松村 厚平

日本ピアノ調律師協会