静岡支部では、今年度第2回目の技術研修会に鶴田圭寿氏をお迎えし、「アンドロイドは調律師を電脳化するか?パート3」として、今回は整音にスポットを当てた研修会を行います。
前回の鶴田氏による研修会では、サイバーチューナーを使用してかなり正確に可視化した音合わせや倍音を見ることが出来、モスキート音の聞き分けなど、興味深い内容の研修会でした。
今回のパート3も、期待が高まります!
ぜひ多くの方のご参加をお待ちしております。
会場はJR浜松駅南口から徒歩10分程度の所にあるカワイ音楽学園さんです。
駐車スペースが限られているため、出来るだけ公共交通機関のご利用にご協力ください。
静岡支部第一回技術研修会を行いました。
テーマ「現代ピアノへの古典調律法のこころみ」
日時:2025年7月20日(日)
会場:ヤマハピアノテクニカルアカデミー
講師:岡本芳雄氏
参加者:35名
(静岡支部18名、中部支部3名、会員外14名)
講演は、まず講師ご自身の調律とピアノの出合いについて、昔の写真や資料を交えた紹介があり、会場は懐かしさと笑いが広がる穏やかな雰囲気でスタートしました。
続いて本題の古典調律については、平均律がすべての調を均一な音律で構成しているのに対し、長三度の音程を純正にしたミーントーン音律は、ウルフと呼ばれる5度が強く表れる課題に触れ、現代でも活用しやすい音律を目指し、長三度を純正からわずかに調整することで、濁っていた五度の響きを緩和する方法を紹介いただきました。
また、各Keyの周波数特性図を用いて倍音の強さを視覚的に確認しながら、調律時はどの共通倍音に着目するのか、さらにユニゾン調律に関する考察も交えたお話もあり、実務に直結する非常に有意義な内容でした。
質疑応答では、チェンバロにおけるインハーモニーシティの特性や、岡本講師が当日使用したチューニングハンマーに関する質問が寄せられ、チェンバロはピアノと異なりインハーモニーシティがほとんどなくフラットであること、ドイツ製チューニングハンマーに自作の取っ手を組み合わせたものを愛用していることなど、調律学校生を含む参加者からの関心も高まりました。
最後には、バッハ印章に描かれた王冠マークに込められた意味について、講師独自の考察も披露され、音楽史的な視点からも学びの多い時間となりました。
当日は真夏日のなかにもかかわらず参加した技術者全員が、古典調律に対する理解を深めることができました。
改めまして岡本講師に深く感謝申し上げるとともに、開催にあたり尽力いただきました静岡支部研修スタッフの皆さま、ならびにヤマハピアノテクニカルアカデミーにお礼申し上げます。
※第2回技術研修会は、10月19日(日)を予定しています。改めてお知らせいたします。
次回も多くのご参加をお待ちしております!