学科試験実施要領
1 試験の内容
(1) 試験時間:60分
(2) 問題数:50題(真偽問題(A群)25題、多肢択一問題(B群)25題)
級 | B群の選択肢数 |
1級 | 5 |
2級 | 4 |
3級 | 3 |
(3) 解答の方法
マークシート方式
(4) 配点について
真偽問題(A群)は1点、多肢択一問題(B群)は3点 合計100点です。
2 注意事項
(1)試験途中での退場者の再入場は認められない。
(2)試験問題の表紙は、指示があるまで開けないこと。
(3)答案用紙(真偽法と多肢択一法の併用)に受検番号、氏名を必ず記入すること。
(4)指示に従って、問題数と問題はA群(真偽法)とB群(多肢択一法)とに分かれていることを確かめること。
それらに異常がある場合は、黙って手を挙げること。
(5)試験開始の合図で始めること。
(6)解答の方法(真偽法と多肢択一法の併用)
ア A群の問題(真偽法)は、一つ一つの問題の内容が正しいか、誤っているかを判断して解答すること。
イ B群の問題(多肢択一法)は、正解と思うものを一つだけ選んで、解答すること。
二つ以上に解答した場合は誤答となる。
ウ 答案用紙へ解答する際は、答案用紙に記載されている注意事項に従うこと。
エ 解答は、全てB又は2Bの鉛筆で記入すること。
(7)電子式卓上計算機その他これと同等の機能を有するものは、使用出来ない。
(8)携帯電話等は、禁止する。
(9)試験中、質問があるときは、黙って手を挙げること。ただし、試験問題の内容、漢字の読み方等に関する質問には答えられない。
(10)試験終了時刻前に解答ができあがった場合は、黙って手を挙げさせて、係員の指示に従わせること。
(11)試験中に手洗いに立ちたいときは、黙って手を挙げ、係員の指示に従うこと。
(12)試験終了の合図があったら、筆記用具を置き、係員の指示に従うこと。
3 試験当日に持参する物
(1) 受検票(学科)、写真票
(2) B又は2Bの鉛筆、消しゴム他
4 問題用紙の持ち帰りと正答の公表
(1) 問題用紙の持ち帰りは可能とする。
(2) 正答は、一般社団法人 日本ピアノ調律師協会のHPで試験終了後、公表する。
実技試験実施要領
1 試験の科目と試験時間
級別 | 実施形式 | 試験科目 | 試験時間 |
1級 | 作業試験 | グランドピアノ調律 | 80分 |
アップライトピアノ調律 | 80分 | ||
グランドピアノ整調 | 20分 | ||
アップライトピアノ整調 | 10分 | ||
修理:グランドピアノ張弦(玉造りを含む) | 10分 | ||
修理:GPハンマーシャンクフレンジセンターピン交換 | 10分 | ||
修理:GPダンパーワイヤー交換 | 10分 | ||
2級 | 作業試験 | アップライトピアノ調律 | 90分 |
グランドピアノアクションモデル整調 | 15分 | ||
アップライトピアノ整調 | 10分 | ||
修理:張弦(玉造りを含む) | 10分 | ||
修理:アップライトピアノセンターピン交換(木部合わせ) | 10分 | ||
修理:アップライトピアノバットスプリングとコード交換 | 10分 | ||
3級 | 作業試験 | アップライトピアノ調律 | 100分 |
アップライトピアノアクションモデル整調 | 15分 | ||
張弦(玉造を含まない) | 15分 | ||
アップライトピアノバットスプリングコード゙交換 | 10分 |
2 注意事項
(1) 作業(試験)の実施順序については、試験当日、試験場で技能検定委員から指示がある。
(2) 調律作業に使用する音叉(A=440Hz及び442Hz)は必ず持参すること。
使用禁止工具は、調律支援機器(チューナー、測定機、電子音叉等)及び電動工具とする。
試験当日の受付時に持参品を確認し、使用禁止工具を持って来た場合は、試験終了まで預る。
(3) 試験開始の合図があったら、作業を開始すること。
(4) 各作業(試験)が終了したらその都度、技能検定委員に終了の合図をすること、又、所定の場所で待機すること。
(5) 試験時間終了の合図があったら、直ちに作業を止めること。
又、時間内に終了した場合は技能検定委員に申し出ること。
(6) 作業(試験)で出た廃材等は、技能検定委員の指示に従い、所定の場所に廃棄すること。
(7) 作業時の服装等は、作業に支障のないものであること。
(8) 試験中は、携帯電話等を使用して、外部と連絡を取ることを禁止する。
3 試験の内容
(1) 1級
ア 調律
調律工具を使用し、グランドピアノ及びアップライトピアノの指定ピッチ及び平均律による全音域の調律を行なう。
ピッチは試験当日に指定(440Hz又は442Hz)するものとし、音叉を使用するものとする。
イ 整調
整調工具を使用し、グランドピアノ及びアップライトピアノの一部(指定された13鍵)の整調を行う。
ウ 修理
修理工具を使用し、グランドピアノの張弦(玉造りを含む)、グランドピアノハンマーシャンクフレンジセンターピン交換及びグランドピアノダンパーワイヤー交換の修理を行う。
(2) 2級
ア 調律
調律工具を使用し、アップライトピアノの指定ピッチ及び平均律による全音域の調律を行う。ピッチは試験当日に指定(440Hz又は442Hz)するものとし、音叉を使用するものとする。
イ 整調
整調工具を使用し、グランドピアノアクションモデル及びアップライトピアノの一部(指定された13鍵)の整調を行う。
ウ 修理
修理工具を使用し、張弦用キットでの張弦(玉造りを含む。)、アップライトピアノのアクションパーツでのセンターピン(木部合わせ)交換及びスプリングとコード交換の修理を行う。
(3) 3級
ア 調律
調律工具を使用し、アップライトピアノの指定ピッチ及び平均律による全音域の調律を行う。
ピッチは試験当日に指定(440Hz又は442Hz)するものとし、音叉を使用するものとする。
イ 整調
整調工具を使用し、アップライトピアノアクションモデルの整調を行う。
ウ 修理
修理工具を使用し、張弦用キットでの張弦(玉造りを含まない。)及びアップライトピアノのアクションパーツでのバットスプリングコード交換の修理を行う。
(4)失格要件
ア 試験の実施に支障を来すような著しく非常識な行為があり、当該受検者の採点を行う3名の検定委員全員が失格と認めた場合。
イ 指定ピッチから外れたもの(1級及び2級はピッチ誤差±5セント以上、3級はピッチ誤差±9セント以上)
(5)1級、2級及び3級の実技試験に使用する試験設備は、以下の「6 試験用設備」に掲げた設備を使用するものとする。
4 使用禁止工具
使用禁止工具は、調律支援機器(チューナー、測定機、電子音叉等)及び電動工具とする。
それ以外で受検者が必要と考える工具は持参して良いこととする。
5 支給材料
(1) ミュジックワイヤー
(2) アクション部品及びコード類及
(3) 接着剤
※H26年度よりセンターピンの支給は無くなりました。
(1級及び2級の受検に必要ですので持参すること。)
6 試験用設備
試験用ピアノ並びに修理及び整調に使用する機器、モデル等は下記のとおりとする。
級別 | 試験内容 | 品名 | 寸法又は規格 | 数量 |
1級 | 調律 | グランドピアノ | 160cm~220cm | 1 |
アップライトピアノ | 120cm~135cm | 1 | ||
整調 | グランドピアノ | 160cm~220cm | 1 | |
アップライトピアノ | 120cm~135cm | 1 | ||
修理 | グランドピアノ | 150cm~220cm | 1 | |
アクションパーツ | グランドピアノ用 | 1 | ||
2級 | 調律 | アップライトピアノ | 120cm~135cm | 1 |
整調 | アップライトピアノ | 120cm~135cm | 1 | |
グランドアクションモデル | 1鍵 | 1 | ||
修理 | 張弦用キット | ― | 1 | |
アクションパーツ | アップライトピアノ用 | 1 | ||
3級 | 調律 | アップライトピアノ | 120cm~135cm | 1 |
整調 | アップライトアクションモデル | 1鍵 | 1 | |
修理 | 張弦用キット | ― | 1 | |
アクションパーツ | アップライトピアノ用 | 1 |