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「響きの舞台裏」のご報告   2026年03月17日(火)09時57分

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お知らせが遅くなりましたが、今年度第3回目の研修会は、事業部との合同企画で行いました。

島田市出身のピアニスト鈴木啓資さんをお迎えし、河合楽器製作所の栗栖氏が調律を担当しました。

「響きの舞台裏」。
コンサート本番までのやりとりがどんなものなのかを知る企画です。

当日は、会員のみならず一般の方も多数ご来場くださいました。

会員向けにマニアックな内容になりすぎると、一般のお客様が理解できずに退屈されてしまうのではないかと心配していましたが、

話しの振りや作業内容を判り易く言語化するのがうまい鵜飼事業部長の進行のもと、まず対談スタイルで、ピアニストの要求に対し調律師どう対応しているのかを言葉で説明するところからスタート。

次に、実際のリハと同じく何曲か弾きながら、ピアニストの「連打しやすく」などの要求に対し、栗栖氏が調整を進めていきました。

調整の模様は、撮影が得意な石谷会計部長が技術者目線の素晴らしいアングルで動画を撮影。その模様はスクリーンに映し出され、会場の方々に手に取るように伝わりました。


リハ前に調整されていたピアノも、コミュニケーションを図りながら弾き手に合わせて更に調整を進めていく様子は、一般の方にも「おもしろい!」と感じていただけたのではないでしょうか。


休憩を挟み、演奏会用の衣装を身に着けた鈴木さんが登場!試弾、調整、試弾と繰り返し耳にした曲をリサイタル形式で何曲も披露してくださいました。

こうしてリサイタルが行われているんだという現実感が味わえて、会場にいたみなさんも胸がいっぱいになったと思います。


普段のコンサート調律で調律担当者は、リサイタルが済むまで緊張が続きますが、断線などのトラブルも無く終演を迎えると安堵いたします。

舞台は調律師の他、照明、アナウンス、タイムキーパーなど多くの人たちが支えています。
スポットを浴びて演奏するピアニストさんが演奏に集中し、普段以上の演奏を終え、お客様もご満足し、みな笑顔で労をねぎらう。

こんな舞台裏をご来場の方が少しでも感じてくださったとしたら、これからのリサイタルに対する捉え方が変わるかもしれませんね。


若かりし頃、調律師は黒子に徹しろと教わりました。表舞台での作業の様子を大勢に見られるのは慣れていないし、どちらかというと話下手という調律師は多いと思います。

そんな中、社内で次世代を担う後進の育成をされている栗栖氏は、わかりやすく説明しながら落ち着いて作業を進めていきました。


ご来場くださったみなさん、ありがとうございました!

日本ピアノ調律師協会